長期休暇を経て

医師になってからのキャリアを悩んだ。

 

臨床医を続けるべきか、その他よくあるルートとして大学院生になるのか。

自分は医学教育に興味があるので、MECなどへの転職も考えた。

 

医師になってからのキャリアという本を読んだところ、思った以上に「別の道」を選んでいる人がいる、しかもみんな自分と似たようなことを考え・悩んで、場合によっては起業している人たちもいることが分かった。

 

さらには、世の中には自分と同じように医師の仕事を減らすようなテクノロジーの利用ができないか考えている人たちもいるし、実際にその目的で起業している人たちもいることが分かった。多分、自分がやらなくても、そう遠くない将来、テクノロジーが医療の現場に入ってくる。医師の負担は減る。医療の質も上がり、一般的な医療の差はなくなってくるだろう。

 

長期休暇を経てやはり感じたのは「自由」への渇望だ。

 

場所・時間を問わず働けること。これがいかに価値のあることか。自分にとって。

 

ということは病院勤務医では自分に幸せはない。もっと自分が輝ける働き方はかならず別のところにある。

 

そう感じた。

 

長期休暇後、1週間、割と穏やかな1週間だった。そのせいもあってか、「このまま変わらず働き続けるのもありなのかな」なんて考えてしまった。

 

専門性を高め、専門医を目指してもう少し努力してみようか、と。後輩もできてもう少し楽になるならありかな、と。そんな矢先に、土曜日出勤がきた。これはこれでそう悪くないのだが、やはり負担だ。さらに、一仕事を終えて帰ろうとしたら、巻き込まれた。やはり。

 

休みの日に、堂々と休める空気感ではない。この仕事?職場?というのはことごとく自分には合っていないと思う。すごいストレスだったが、辞める気持ちを後押ししてくれた。

 

辞めよう。少なくとも、上司に続投を聞かれたら、「辞めようと思っています」とは即答しようと思う。