自分がやりたい教育
「診断のゲシュタルトとデギュスタシオン」という、岩田健太郎先生監修の本がある。
自分でああだこうだと考えてきた医学教育プランというのがある。
そこで自分が「分かりやすい」「こういう教育を受けたい」という確固たるイメージのようなものもある。
問題は、時代の流れがエビデンスベースであること。
出版物は基本的に参考文献・引用文献を巻末に列挙する。
自分のやりたい教育はそういう流れに確実に反する。
そういう流れこそが、しかし自分が出版物等で学んできて「わかりにくい」「回りくどい」と思った元凶でもあると思っている。
岩田健太郎先生が呼ぶ「ゲシュタルト」の感覚に近いのではないか?と(僕が)思う、臨床現場で実際に医療を行い患者を診ている者にしか語れないなにか。
生理学的なものの考え方・捉え方をベースにした、とはいえ学術的過ぎず実践的な医学教育をしたい。
自分が研修医のときに、厳密性・正確性にこだわらない、先輩からのぶっちゃけトークが一番勉強になり、ためになった。そういう経験はみんなあると思う。
そういった知識は普及させにくい。
だけどそういう若手医師がまさに欲しい情報、「ぶっちゃけ」を発信しまくりたい、そういう教育をして、源左の若手医師がドンドン成長して、毎日成長を実感して楽しくしているような、そんな社会への役立ち方ってないかな、と模索している。
そんなことを思いながら、医学教育にどう携われるのか、システム的なことを考えるのが苦手な自分は、MEC講師に申し込んだ。
今後どうしていくかは自分にはまったくわからない。